COOL SURFAEE












「明日は休みだから久しぶりに飲むか?」

ワインのボトルを掲げながら珍しく笑顔でそう言ったイザークに、アスランも「あぁ」と二つ返事で微笑む。
新婚生活も3ヶ月目。まだまだ甘い生活の続いているイザークとアスランだったが、
一緒に生活していればお互いのよい所も悪い所も癖も分かってくるものだ。
ともすれば理解しがたいお互いの行動に対して閉壁したのも二度や三度じゃない。
試しに喧嘩した数を数えてみろと言われたとしても、もはやそれは数えきれるような数ではないのが正直な所だ。
だが、通じていないようで通じている二人の生活はそれでも上手く行っていた。
今回は、そんな新婚生活を満喫している彼らのお話。




++++++





それまで文句の1つも零さずに、イザークの晩酌に付き合っていたアスランだが、先からのイザークのペースに不安を覚え躊躇いがちに声をかける。

「イザーク、ちょっと飲み過ぎじゃないか…?」

イザークの前に並べられた様々な種類の酒と杯にアスランは今更かも知れないが…と冷や汗をかいていた。

「?、そんな事はないぞ」

アスランの台詞を簡単に流し、イザークは先程アスランに注いで貰ったワインに口を付ける。
甘く舌にまとわりつくそれを丹念に味わい喉下すると機嫌良く笑った。
しかし尚もアスランは食いついて、下がろうとしない。

「そんな事ある!もうこの辺で止めておけよ」

必死の形相で止めてくるアスランにイザークはなんでだ?と眉を寄せる。
いくら飲んでも顔色が変わらないイザークは酒のストップをかけるのが難しい。
共に生活していくなかでだんだんと解ってきたイザークの酒量の限界をアスランはそろそろだと見抜いたからこそ、
イザークがこれ以上飲むのは危険だと判断したのだ。
いや、もしかしたら、すでに遅かったのかも知れない。
イザークに酔われては困る。特に明日が二人して休みというアスランにとって絶対的に不利な場面では、イザークが酔う事は万死に値されるのと同じ事であった。

「何故だ、俺はまだまだ行ける」

そんなアスランの心情を放り置いて、イザークは己の手からグラスを取り去ろうとしていたアスランの手を止めた。

「止めておけ、イザーク。これ以上は俺が許さない!」

団子として譲らないアスランとまだまだ行けるというイザーク。二人の間に若干の緊張が走る。
その均衡を崩すようにアスランがイザークのグラスに手を掛けた。
その途端、イザークの青い瞳が冷たい輝きを放つ。
ギラギラとしたそれは、普段アスランに向けられる慈愛に満ちたものとは程遠く、ともすれば野生の獣のようなイメージを持たせた。

「イザーク……目付きがオカシイ、ぞ……?」

獣のように鋭く目つきを尖らせたイザークにアスランは顔を強張らせた。
そんなアスランを見てイザークは、先までの強い瞳からフッと力を抜いて、態とらしく笑みを顔面に貼り付けた。
そんなことはないぞ、と恐怖心に固まったアスランを安心させ宥めようとしているようだったが、その笑みすらも白々しい。
アスランはそう思いつつも、とにかくイザークから酒を取り上げなければと、
それまで手にしていたワインのボトルをリビングテーブルに置こうとするが、その手
をイザークに阻まれた。

「アスラン、俺は酒じゃない……貴様に酔っているだけだ」

ジッと瞳を見詰められて紡がれた言葉と温かく重なった手のひら。
その瞬間、アスランは背筋に冷たいものが這っていくのを感じる。
イザークは耳元で甘ったるく囁くとアスランの耳を甘く噛んだ。

「俺は貴様に酔って居るんだ。アスラン……」

なぁ?と甘い声を出して、イザークはアスランの耳に吹き込み、アスランの細いの身体を胸に抱く。
先程より近くなった距離にイザークはいたくご機嫌になった。鼻歌でも歌い出しそうなくらいだ。
しかし、イザークと違って酒を飲んでいなかったアスランは
イザークのその言葉と行動に、拙い!と緊張と寒疣を体中に走らせて凍り付く。

「?!絶対飲み過ぎだ!もう止めろ!」

イザークの持っていたグラスを取り上げてアスランはイザークから逃げるように距離をとる。
ソファに座りぴったりと密着していた二人であったが今はアスランによって微妙な距離が置かれていった。
それを追うようにイザークもアスランへと手を延ばす。

「アスラン、貴様、俺を拒むのか?」

言うと同時にイザークもアスランもソファを立つ。緊張が再び二人に訪れた。
そしてアスランがイザークから視線を外したのを合図にして、狭い部屋のなかでの追いかけっこが始まった。
バタバタと左右を行き来して捲こうとするアスランとは対照的に、イザークはどこか余裕を持ったままアスランをジワジワと追い詰めていく。
まさに獲物を追い詰めるハンターのような気分になってイザークは乾いた唇を舌で舐めた。
それと同時にイザークが甘えるように迫ってくるのはここまでかと、アスランは覚悟を決めようとしていた。イザークを殴ってでも止める覚悟だ。
普段とは違う、サディスティックな空気を纏うイザークにアスランもその覚悟を決めつつあった。
じわりじわりと距離を詰められ、いつの間にかアスランは壁際にまで追い詰められた。
冷たい壁がアスランを焦らせる。
イザークは壁に背を預けてしまったアスランを覆いかぶさるようにして、上から見下
ろす形を取った。
その体勢が偉く気に入ったらしいイザークの口元は、極上とも言える笑みで歪められていた。

「なぁ、アスラン?俺はこのままここでシタっていいんだぞ?」

そう言いながらイザークは未だ壁に凭れて立ったままのアスランの太股を撫で回し、厭らしく手を這わせていく。
内股も撫でた瞬間にアスランの躰はピクリと大きく反応を示した。
それに気をよくしたイザークはアスランのなかに存在する性感を目覚めさせようと、
イザークは有りとあらゆる方向から攻めようと試みる。


「アスラン、何処を触って欲しい?ここか?」
「い。嫌だ…!」

イザークはそういうとアスランの股間へと手を伸ばした。まだ力のないそこは、柔らかくイザークの指の動きに踊っている。
涙目になりながらもアスランはイザークを制し、逃げるタイミングを伺うが、イザークにがっちりと掴まれた腕の所為でそれもままならない。
ほのかに漂うイザークのコロンの香と彼自身から放たれる壮絶なまでの色香に、アスランはたじろいだ。
雰囲気に飲まれそうになる。
マズイ気はしていた。いくら酒に強いイザークでも今日のペースは早過ぎていて、しかも多種の酒を飲んでいく飲み方、俗にいうチャンポンだった。
何故もっと早くに留め置かなかったのだろうかと後悔が胸をよぎる。
その時、アスランの顔に影が出来た。

「アスラン、貴様、なにを考えている?」

イザークが顔をのぞき込んできたのだと解った時には、アスランの股間に置かれていたイザークの手はますます煽りの動きを見せていく。
それだけに留まらず思考に沈んでいたアスランを引っ張り上げるように、イザークは
アスランの顎を取って自分の方へと向けさせ、アスランの唇に自分のそれを重ね合わす。
息を吐く暇なく口づけられ、アスランは驚きに目を剥いた。さらに舌で口内を掻き交ぜられる。
一度行為に及んでしまえばイザークは際限なく求めてくる。酔った勢いとは恐ろしいものだ。
だからこそアスランは結婚してからイザークの酒量だけは絶対に何が何でも気を配り、イザークの酔いを防いできた。
だが、ここ暫くイザークが任務で家を離れていた事もあって、うっかりその量を見余ってしまったのが敗因といえるのだろう。
アスランは口の端から零れた唾液の跡を辿るようにイザークにねっとりと舐められて、ピクリと躯を震わせた。
すでに快感に感じ入ってる躯を無理に動かして何とかしてイザークと距離を取ろうとする。
細身に見えるがイザークの厚い胸板を力の入らない手にそれでも出来る限りの力を込めて突っ張った。
しかし、イザーク距離を保とうとするアスランの努力はイザークの片手で簡単に塞がれてしまった。
拙い事にイザークにとってそれは抵抗ですらなく、いじらしく思えてしまいイザークのなかの熱をますます上げていく煽りの行為であったことにアスランは気付いていない。

「………。アスラン」

溜息のように名前を零し、イザークはもう一度、アスランの濡れた唇を奪った。
口内を割ってきつく吸い上げ、時には甘噛みを繰り返し、アスランから抵抗の意志と力を奪い取っていく。
酒でうっすら朱く染まった頬のイザークとは対称的にアスランは青ざめていった。
ともすれば飛んでしまいそうになる意識を手繰り寄せ、持って行かれまいとしてアスランは懸命に耐える。
食い尽くすようなキスの後、イザークが惜しみながらも唇を離した時には、銀色の糸が互いを繋いでいた。
プツリと途中で切れたそれを視線の端で拾い上げて、イザークは本格的にアスランの躰を征服しに掛かかろうと寝室へと移動した。





++++++





ベッドに移動し、イザークはアスランの手早くアスランの服を脱がせると、自分の洋服にも手を掛け、生まれたままの姿になる。
まじまじとアスランの躰を見たイザークはその裸体にうっとりしながらこう呟いた。

「綺麗だな…アスラン。」

恥ずかしくなるような事を平気で呟くイザークにアスランは居たたまれなくなっていた。
先程のキスでまだ躰に力が入らないアスランはイザークの成されるがままに躰を開かれていく。
イザークはアスランの両脚を左右に大きく開かせ、これから自分を受け入れる場所に指を撫で置き、
アスランの羞恥を煽ると、その怜悧な顔をアスランの翡翠へと映す。

「なぁアスラン?」

名前を呼ぶと同時に一本指を突き入れて、じわじわと壁を解していく。
幾度となく繋がってきたそこは、簡単にイザークの細指を享受して、さらなる刺激を求めようと収縮を繰り返し飲み込んでいく。
すぐにでも受け入れられそうなそこにイザークは、満足そうに蒼穹の瞳を細めた。

「実は、貴様も…結構やる気じゃないか……」
「違…おれ、違う……」
「お前だよ、アスラン。俺を淫らに誘ってるのは、他でもないお前だ」

言いながらイザークは解す指を増やしていき、さらにローションを手にとり、それをアスランの内壁に擦り付けて滑りをよくしていく。
グチャグチャと音が立つようになる頃にはアスランも散々煽り立てられてすっかり男の欲をたぎらせていた。
悔しいと思いながらもアスランは自らも足を開きイザークを受け入れやすい体勢を整えていく。
少し腰を浮かすとイザークが腰骨をグッと掴んだ。次にくる衝撃に備えてアスランは
できるだけ躯の力を抜く。

「挿れるぞ」

言うが早いか、イザークはアスランのナカへ押し入っていく。狭く熱いそこにいるだけでイザークはくらくらと目眩を覚えた。
堪らなく気持ちがいい。
アスランの壁がイザーク自身と馴染むまで待つつもりであったが、酒の力も加わりイザークの理性は飛んでいった。
こんなに熱烈な歓迎をされて、期待に応えなければ男ではない。

「悪いな、アスラン、動くぞ」
「え?あっ!?待って!ィザ……クっ!」

突然始まった激しい動きにアスランは身悶える。
まだ全てを収めきってから時間の経たない内に動き出してしまったイザークに非難の瞳を向けるが、うまく睨み付ける事が出来ない。
そうこうしている内に、どんどんアスランの身体の中に熱が堪っていった。
アスランの躯に火を付けるかのような官能的なイザークの動きは、時間が経つほどに激しさを増し、アスランを限界へと昇らせる。
抑えようと思っても弱いところを的確に突いてくるイザークの腰使いにアスランは激しく喘ぐ。


「ん、あ!……ぁ、嫌……だァ!!」
「うそつけ」

アスランが嫌がる度にイザークは大きく腰を引いてはまた埋めるという行為に出た。
自分の体内を行き来する大きな熱にアスランが乱れる。欲しい場所をすでに熟知しているイザークには、アスランの「嫌だ」は「もっと」に聞こえて仕方がない。

「感じてるのか?アスラン…すごく悦い顔をしている……」
「…フ…んッ!も、やだ…………ンっ…」

イザークだけでなく、アスランの腰も落ち着きをなくして動き出した頃、二人は最初の限界を迎えていた。





++++++






「も…、もういいだろ?」

息も絶え絶えにアスランが紡げば、ここぞとばかりにイザークの口角が持ち上がる。
それは酷くサディスティックな笑みだった。

「こんなもんで満足するのか?まだまだイケるだろ。続けるぞ」
「も、嫌だ!イザーク!」

首を振ってアスランは嫌だとイザークに伝える。
頭を振る度に、アスランの瞳から零れた涙がシーツにポタポタと跡を残す。
強気なアスランの見せるそんな視覚的効果に堪らなくなったイザークは未だアスランのナカに入ったままの自身を使って、ズン!と一際弱い所を穿った。
あぁぁ!とアスランが喘ぎ、イザークを包んでいる内壁がギュッとイザーク自身を圧迫する。

「イザーク、お願い…だか、ら……もう、無理………」
「アスラン、貴様のその表情(カオ)はそそるな…。あまり煽り立てるなよ、止まらな
くなるだろ?」

全く人の話に耳を傾けないイザークは、勝手に次のラウンドへと入って、アスランのナカを突き続ける。

「すでに止まってないじゃないか…ぁ!」

アスランの苦言も届く事はなく、イザークの男としての本能は止まる事を知らないまま明け方までこの行為は続いたという。
そして翌朝、イザークはアスランに無視されるという手痛いお仕置きを請けたのだった。







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めぐこ様に捧げますv
煮るなり焼くなりお好きになさって下さい…v
こんな裏ですみません;;
オチも弱くてスミマセン…!! 


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貰っちゃいました・・・!!(鼻血)
椎名様・・・あなた最高です!!
読みながら本気で涎垂れそうになりましたよ!!
エロって素晴らしいものだなぁって改めて実感しました
あ、これ以上コメントすると18禁になりそうなので控えておきます 笑
本当にありがとうございました〜!!!
めぐこ



ブラウザ閉じてね〜




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